小児性愛者への差別発言の引用を含む 

途中までは、多少引っかかる表現はありつつもふむふむ…と読んでいたのに、全て読んでみると恐ろしい気持ちになった。寝ようと思っていたのに怒りが収まらない。

『子どもの性被害防ぐ「日本版DBS」導入決まる…でも課題山積み 犯歴確認に時間がかかると人材確保が難しく』

「当社の場合は、10年くらい前から正社員の採用前に小児性愛の傾向がわかる適性検査を取り入れている。そこで少しでも傾向が出た場合には採用を絶対にしないというポリシーを持っている。」
「ただ小児性愛者が紛れ込んでいるリスクはあり」

小児性愛者=危険、性犯罪者予備軍、という前提で話がなされている。子どもへの性犯罪を行う=小児性愛者、ではない。
これが例えば「同性愛の傾向がわかる適性検査を取り入れ、少しでも傾向が出たら採用しない」とか、「同性愛者が紛れ込んでいるリスク」だったらどうか。さすがに差別だとわかるだろう。なぜ小児性愛者なら犯罪と結びつけて良くなる。属性と犯罪を結びつけるな。

tokyo-np.co.jp/article/340152

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東京新聞は比較的(比較的)安心して読めると思っていた。問い合わせをするつもりだがこういうのは苦手なので、余裕のある方は問い合わせ送って欲しいです。こんなの許されない。

「紛れ込んでいる」ってなんだよ。本当に。

問い合わせ送った。
「職員らが死角のない場所にさりげなく誘導し、目前のグループを見渡せる場所から複数人で見守る。大人と子どもが長時間で一対一にならないよう配慮しているという。」
この辺までは良い取り組みだな、って思って読んでたのに。

全ての者が性加害をしにくく性被害を受けにくい、または、被害があったときに適切な対応ができるシステムや環境を整備すべきなのであって、特定の属性を排除したとて安全にはならないと今まで何度発信されてきたことか。
前科がある者の個人情報のことや、再犯防止に向き合うことやいわゆる「更正」「社会復帰」が蔑ろにされている。前科者=再犯でもない。
というか、仮に「自分を雇用したら性犯罪を犯します!」という者がいたとしたら、子どもだけから遠ざければ良いのかと言えばそれは違うし…。

排除ではなく、全ての加害を防ぐ方向に行かなくてはならない。

言いたいけどうまく言えないことをだいたい代わりに言語化してくれている記事があった。

『日本版DBS創設に危惧 子どもを性犯罪から守ることに異論はないが、問題は山積みだ』
globe.asahi.com/article/153039

(あげ直し)
あと、東京新聞の記事にはこういう記述もあり
「日本は加害者側の人権も非常に重視する国なのでこうした法律ができることは多分難しいだろうと思っていた。」
「加害者側の人権"も"」じゃなくて被害者の人権蔑ろにし過ぎ…というのは今回置いといて、日本版DBSが加害者の人権を侵害する可能性があるってわかってんじゃん(海外のものについては詳しくないので言及しません)…と思った。加害者の人権も当然守られるべきなんだよ。
日本版DBSについてはあまり追えてなかったので今回知識が得られて良かったが、これは少なくともあの形のまま採用するのはダメだ。

すみません、書き忘れてた。この記事の中には特定の性欲を「異常性欲」と表現する記述があるので読む際はご注意ください。

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