様々な者たちが、ある差別についてはバイアスで語ること、属性で雑に括って判断することへの批判をしながら、別の差別については自分がマイノリティを雑に括って分かった気になってしまう。…というのを何度も見てきている。

恐らく、知らず知らずの内に自分も何度もしてきたことなのだろうと思う。あれは駄目だった、と覚えている例もある。強く反省しているし日々気をつけているが、これからもする可能性はある。
差別は特殊な悪い奴がするものではなく、反差別を掲げていようが自分の特権といくら向き合っていようが、「素質」は概ね誰しもが持っている。というのはよく聞く言葉で、見聞きする度に自戒している。
「自分は絶対差別なんてしない」と思い込んだら進めない。いつも自分の中には、まだ自分では気付いていない、大量の内面化された差別構造がひしめいていて、それと一生向き合い続けていくのだと自分は思っている。