等とぼんやり考えつつ、気持ちよさに身を委ねていると、舌に鈍い痛みが走った。
「何考えてんだ」
「…お前のコト考えてたよ」
そう答えるものの、爆豪は眉を寄せたままもう一度口づけ舌を甘噛みしてくる。それが猫が甘えている様で自然と口の端が上がってしまう。
「ホントだよ」
そう言っても信じていないのか、勝己は「そーかよ」と少し下唇を突き出し不満ですといった態度を取ってくるが、そんな拗ねる姿も猫の様で愛おしさが積もっていく。
「本当にお前は可愛いね」
頬に口付け両手で髪の毛を掻き乱せば「あー!!クソ!」と叫ぶと、勝己はぎゅうぎゅうと俺を抱きしめ「アンタのほうが何倍も可愛いわ!」と叫んできた。こんなおじさんに可愛いとか…と思うが、勝己に言われれば嬉しさを感じるてしなうのだから、惚れた弱みというのは恐ろしい