能登へ大挙、渋滞さらに
遠方の親戚や知人(北國新聞、2024/1/7 05:00)
https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1283221
Twitterではこの信憑性について、すでに多くの指摘がなされているようだ。
読売新聞のデマ(記事もツイートも黙って削除されているという)もそうだけど、マスメディアの報道すらこんなに疑ってかからなければならないの、本当に厳しい。
この記事について私が疑問に思っているのは「親戚や知人の無事を確認しようと訪れた石川県外ナンバーの車も大挙」のくだりで、「親戚や知人の無事を確認しようと」県外から「訪れた」車両なのか、北國新聞は確かめたのだろうか、ということだ。
とにかく今回の「能登半島に来ないで」の号令は異常だ。
自民党の思惑を筆頭に、いろんな思惑が重なり合った結果起こっているのだろうと思うが、目の前で(特にTwitterで)起こっている事態は、日本社会に生きる市民の少なくない数がすでにパニックを起こしているような状態にあることの表れのようにも思える。本人はいたって冷静に、「我こそは現実を知る者である」と思ってるだろうけど。
若林さんもツイートされていたけど、6党の「国会議員の視察も当面自粛する」の申し合わせは、市民による「能登半島に来る奴らを攻撃してもいい」のお墨付きになってしまった。その意味で「も」最悪だったとやっぱり思う。
この状態、本当にこわい。多くの面でマジョリティである自分ですらこわい。
「こわい」と同時に、当たり前だが腹も立っている。
そもそも、災害のたびに有志の無償のボランティアに頼りまくっているのは国じゃん。公助こと公的責任を放棄して自助と共助を押し付けてるのは国じゃん。にもかかわらず「迷惑」扱いって、非道すぎないか。「迷惑」扱いできた義理じゃなくないか。
今の能登半島だって、自公政権のやってることがひどすぎるからこそ、外から支援せざるを得ないと考えるひとが多くなるわけで。
実際石川県が「皆さまのご厚志に感謝いたします」と添えて「来たるべき出番に備えてまずは(ボランティアの)事前登録を!」と呼び掛けているけど、これにもものすごく思うところがある。
ボランティアに参加するという支援のあり方(を個人や任意の団体がとること)、ボランティアが災害復興に参加するという支援のあり方を否定するものではまったくない。
ともかく今は、被災した方が1分1秒も早く安全な場所で安心できる状態になることが何より大事だし。
ただ、ボランティア頼みの災害復興を続けてきた(このことについても災害のたびに数多の指摘がなされているはずだ)国・自治体の公的責任のあり方をそっちのけにして、ボランティアのあり方に善悪をつけ、「悪」とおいたほうへの悪意を駆り立てるような自公政権のあり方は批判する。