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『ペリカン文書』観た

法学生の興味本位の仮説文書が政権内部でみるみる問題視され迫る暗殺の手!な映画。

権力側から命を狙われ続けるスリラーの形だが、前半は文書の経緯、中間点で内容を明かし、後半は裏付けと丁寧な構成、演出もしっかりで面白かった、地味だけど。"疑惑"への政府関係者の動静が生々しいんじゃないですかね。

頼りがいがある若いデンゼル(おみ足~!)、瑞々しく賢いジュリア・ロバーツが見れて満足。二人の恐怖と動揺、熱意と勇気が大仰ではないのが自然に見え好感を抱く。身近な、普通の人達感。恋仲にならないのも◎。

レポートを調べ書いている時間経過、知人のFBIがホテルに滞在している場面の演出が面白く尺もとっていて好き。じわじわスリラー描写。

当時はまだ報道に信頼と力があるのだよな…と時代を感じるようになりましたね。今なら文書の流れ方も権力側の対抗方法も違ったものになるよね。スピードも。

もちろんこれはエンタメで極端な内容ではあるが、権力側にとって何かしらの不都合の予防の為に権力は濫用されるし、通報の安全性担保は大切だなと実感するという、ややタイムリーな作品だった。

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