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『モンキーマン』観た

村を焼かれた青年、復讐の権化と化す。
アクションが好き(らしい。子供の頃からテコンドーをやっているようですね。)デヴ・パテルが、作中でも言及されるように『ジョン・ウィック』的復讐アクション映画を撮って、なるほどこういう画が撮りたかったんだろうな~というのが大変わかりやすく熱意が伝わる。ただの復讐アクションにはせず、ムンバイの階層差、宗教と警察と政治の癒着を見せつつ、個人の復讐に社会的に虐げられ周縁で生きる者達の思いが乗るところがユニークで良かった。ヒジュラが参戦すること、そのタイミングとか、燃えるよね。観客がモンキーマンを支持する声を挙げるのなども。

ただ、復讐に多数の思いが乗った先のこと、エスカレーションの危うさとかそいういうものの示唆があればもっと良かったのになと思った。ハヌマーンになぞらえるなど神話性も乗せているしその辺りで意図されていたものもあったかもしれないが、あまり読み取れなかったかな。復讐はいいのだけど、それで終わりでもないからな…と思うので。→

『モンキーマン』続き

デヴ・パテルがすごく動けるので、アクション自体は面白かった。しかも軽い感じでなく、血の味がするぜぇ!という具合で。

ネオンカラーの中の戦闘はもう飽きたな…。これがやりたかったのかもしれないが。でも、バーカウンター上での戦闘は良い~。スカイフォールを思い出した。カメラの手ブレ演出が得意でないのもあって食傷気味だけど、この作品には割と合っていた気もする。ギリギリだけど。
パーカッションで強くなるのが面白かったですね。
回想もちょっとくどかったかな。

謎だったのは、脱色後のマスクをすぐに捨てたこと。あれものすごくもったいなくないですか?なんで?燃える演出だったのに?しばらく被って襲撃した方が良くないですか?なんでだよー

でも概ね面白かったです。デヴ・パテルのアクション作品は今後も観てみたいですね。

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