『コールドマウンテン』観た

南北戦争を舞台に、銃後の混乱と困難に翻弄された悲恋。

輝く瞬間、愛を支えに生き延びる人間の強さを軸に、女性の自立、兵士の悲壮が描かれるのが良いのだが、ジュード・ロウの顔の良さがしゃしゃり出てきてしばしば集中できなくなる。いや、本当に顔が良いよね…

エイダ(ニコール・キッドマン)とインマン(ジュード・ロウ)が出会う前半、惹かれ合い目が離せずぶつかる視線、想いを伝えきれずに出征…な直球純愛らしさ、二人が演じるとまぁ美しくて、ここからグッと悲恋に進むのかと思えば、各々の話の内容が強くなっていき、恋愛は横に置いておいてもいいんじゃない?という気分に。

レネー・ゼルヴィガー演じるルビーがエイダを手伝う辺りからグッと面白くなって、彼女らが補い合いながら困窮に立ち向かい逞しくなっていくのが良くて。チャーリー・ハナムやブレンダン・グリーソンさんも味を出してくるし。

インマンの道行にも、フィリップ・シーモア・ホフマン、ナタリー・ポートマン、キリアン・マーフィが、牧師、寡婦、兵士の悲哀をクリティカルに出してきて、こちらもまた別の展開での人間が生きるとはどういうことか…?を見せられるので、エイダとインマンが再会しなくても、それはそれで…という気持ちに。→

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『コールドマウンテン』続き

それぞれに頑張ったエイダとインマンを見てきたので、悲しい結末は嫌だなと思うのだが、そこはまあ想定した悲劇がくるわけで。戦争が引き起こす虚しさなどは色濃く感じられる、面白い作品でしたね。

しかし、インマンの傷ついた心や罪の意識はわかるのだけど、かなり善性を保っていたと思ったよ。

あと、髭をそって美しい顔を出したということはそろそろか…とか、登場人物に恐ろしく美しい男だなどと言われるたびに(何回か言われていた…!)マジで本当にそう!とか相槌うちたくなるし、ここで生き延びる・助けられるのも顔がいいからあり得る…!とか、顔の良さへの邪念が湧いてもうね……美しかったね…!

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