『コヴェナント 約束の救出』観た
政府も軍もよ、約束を守らないってのはやっちゃぁいけないことなんだよ!!とガイ・リッチー怒りの力作ミリタリーアクション。冷静に熱く、面白かった。
米兵の命を救ったアフガニスタン現地通訳が亡命もできずタリバンに狙われ危機にいるため救出に赴く話。この米兵と通訳の関係に焦点があるので、どうしても美談くさいのだが、湿度の高い熱い男の物語にはしないよう努めている姿勢も見られ、そこは好感を持った。特に通訳(ダール・サリム)が米兵を救う道程がとても良い…。作戦後に米兵に声をかけられない、峠で打ちのめされる姿、緊張感の中にこういう描写があるの本当に良いよね…
米兵の方も、友情ではなく人情、寝覚めが悪い、が主な動機なのがいいし、ジェイクのキマった目のキレ演技が見れて大変満足でした。好き。
現地協力者に対しビザの発行も満足にせず、放置、撤退し、さらに彼らの命を危険にさらしているアメリカ政府への批判精神があるのは確か。それでも批判精神がぬるいと言われても仕方がない面もあるにはある。タリバンもPMCも描写が一面的だし、節度を保った本編を壊す様なエンドロールの湿っぽさ。それでも、恩義を返さず約束を守らない国家への人としての素朴な怒りも大切なものだとも思うしね…。
#映画 #感想