フォロー

『ボーはおそれている』感想続き

アリ・アスター監督の作品は狂気だ闇だと言われるけれど、こうやって虚構で自己セラピーができている点で健全だと思う。今作でユダヤ人としての暗喩的なものがあるとするなら、なおさらそう感じた。イスラエルの現状などを思うと余計に。

最初のアパートのパートが一番面白かったかな。とてつもなく嫌。あの街のヤバさ、半端ないよね。狂気と不安というならあそこが一番だと思った。不条理に波のように押し寄せ加害される。絶対に住みたくない。
お風呂のシーンは気持ち悪いわ面白いわでとても良かったですね。怖いよ。

よそのお宅パートはやんわり囚われている感じが嫌な感じでしたね。リビングに息子の肖像や部屋があのままなど、嫌な感じ。これも最後を予感させる。

屋根裏のことはダイレクトすぎて笑った。こいつが!こいつが!ってあんなにグサグサしてw
愛憎により主体性を奪われ、それがかえって愛憎を深める、罪悪感、それは仕方がなくて謝る類のものでもない、しかし良くもないから…消す!のも面白かったですね。清々しい。面白がってていいのかとちょっと思うけれど。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。