『スーパー30 アーナンド先生の教室』観た 感想続き
知は力なり、教育を受けることに身分・経済の障壁があるべきではないのはその通りだが現実は…というのは描かれていて、アーナンドは進学資格があるのにまさに金が無い事で断念したし、私塾の運営も金が足枷になっている。知を金に換えられることが実際必要なのも無視できない事で。
その点では、アーナンドを予備校教師にした人物は力を貸したとも言えると思えて、辞めるにしても一言説明するくらいの義理はあるんじゃね?とハラハラしたよアーナンド…。まあそんなの必要無いような相手側だったのだが。でも相手もジレンマあったよね…少し気の毒。
で、色々書いたが、この映画で一番心に刺さったのは、入塾しようとする子達の家庭の事情を描く場面の母と娘。「いいからあんたは行きな!」ってしている場面。あれはねー…一瞬で貧困で女で母で娘である哀しみ苦しみ諦めを感じ取ってしまって胸が潰れそうだった。エンタメなので身分・階層などには踏み込んでいないけれど、色々察することのできる描写はあって、良い作品だったと思う。