『夜の大捜査線』他に
緩めの捜査の裏で、黒人への憎悪がじわじわ増していくように感じられるのが怖かった。時間経過がゆっくりに感じられるので余計に。ただ町にいるだけで襲われるのが本当に怖い。とんでもない社会だったのだなと改めて思う。
署長の、バージル個人の能力や差別を理解してはいるが認められず傲慢な態度を変えられない、けれども厳しくも当たりきれず、なんとなくいい人寄りになっていくモヤモヤ、本当に面白い。こういうの大好物なので。
バージルは夜汽車を降りてくる所、駅の待合所の全身登場シーンからもう格好良い。
誤認逮捕された男と打ち解ける場面がかなり好きだ。コミュニケーション能力に長けてるのと、人間的魅力もあるのが見て取れて。この場面でもそうだけど、ほとんど渋い表情なのに何度か破顔するところがあって、それもまた良い。
殴られたら即殴り返す気合と反射神経と不屈の精神もいいな。あの場面普通にびっくりした。
巡査のキャラもなかなか面白かった。調子がいいのに、変に強がりで反抗心があるの。めんどくさい奴だけど。
綿花のプランテーションの風景は複雑な気持ちになる。