『バービー』観た まずライアン・ゴズリングが最高に素晴らしくて愉快。 

こんなにニヤニヤさせてくれるとは思っていなかったので、本当にゴズりん最高。キャスティングの勝利。マチズモ批判を背負って悲喜交々に踊り歌う、コミカルに魅せてくれたのはゴズりんの力が大きいと思う。このゴズりんをもっとよくよく見たい、何度も!

バービーは完璧。ハッピーでミラクルで何にでもなれる。でもそのバービーが一部牽引してきた現実はどうなんだろうね…と、現代の社会や文化の問題を、ポップでピンクの奇抜な空間に全部乗せしてみせてくれたのが痛快。ハイコンテクストかなと感じつつも、わかりやすく見せていたと思う。
フェミニズムに留まらず、バービーが受容される精神も尊重しつつ、実存的危機に向き合っていこうよ、君も私も、と背中を押すのが、ファンシーな娯楽で社会派にチャレンジしつつ、直球かつ穏当にたどり着いた感じで良かったですね。

ただ、ちょっと説明的すぎるかな…と個人的には感じた。もう少し、視覚も物語も映画的な余白やパンチを期待してたんだけどなぁという気持ち。

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『バービー』続き 面白いなと思ったところ 

バービーの話をしようとする中で、添え物「ケン」の話にもなっていったところ。バービーの完璧世界・男女逆転世界を見せることで、現実の女性の扱いって「ケン」みたいだよねと。
さらに、ケンがバービーワールドに男社会を学んで持ち帰ることで、マチズモ批判をがっつり進んでいく。男ってこういうことあるよねの数々がすんごい細かくて、ああ~と苦笑してしまう。不安と序列の話にまで踏み込むんだよね。男もそこを認識して、実存の危機に向き合って踏みとどまろうよという語り掛けにもっていったのは良かったなぁ。男社会で出てくる問題は、男が解決すべきところがあるよね、という。

で、こう語るときに、ゴズりんがコミカルさだけでなく悲哀をも表現してくれているのが良かったよなぁと。私はこのケンの叫びに距離をもちつつ共感する部分もあって、ちょっと泣けました。実際披露されていものはミュージカルだし、男社会ムーブの一つ一つはやはり可笑しいながら気持ち悪いので、すごい奇抜なものを見ている…!という動揺や興奮もあった、とは思う。

# 映画

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