フォロー

「フェイブルマンズ」フェイブルマンズの感想は1mmも書いていない。 

父を思い出した。父は8mmビデオをやっていて、一人でも家族でも出掛けては撮影をしていた。フィルムを切って貼って、原稿を書いて、ナレーション入れて、観光名所の紹介映像等を作って、サークルのようなものの上映会で流していた。

私は編集作業を見るのが好きだった。「これ読んでくれ」と原稿を渡されて何度かナレーションを入れた。それは好きじゃなかったけど、なぜか今でも原稿の一部を覚えている。不思議な気分だ。

なんだか聞こえはいいかもしれないが、撮影中は我々に「ちょっと向こうから歩いてきて」等、何度も指示が出たり、ついでにスチルも撮られたりで、母も私も兄弟も今では写真を撮られるのが好きではない。被写体とは面倒くさいものだ。

そんな父に孫が生まれた。私が産んだわけだが、一緒に出掛けたり、学校行事に呼べば、専属カメラマンとして大活躍する爺さんになった。私も負けじと撮るのだけれど、何か違うんだよなあ。カメラって難しいと実感した。

しかし、コロナ禍で田舎から東京に呼ぶわけにはいかない世の中になった。高齢者だし。ここ最近は電話くらいのやり取りしかできていない。父は(母も)元気かなあ。

映画を見ながら、そんな風にカメラ好きな父を思い出したという話でした。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。