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大切な人ができれば強くなれる、みたいなことに「は?」て顔してる北の魔法使い、だいぶ好きだな…がある。オーエンは開き直れるし、ミスラもそこらへんは柔軟(4周年でルチルと喧嘩にならなかったところが本当に凄い)で、強いからごり押しできるだけに そこらへん自覚的で拘泥するのは弱い方のボスだよなあと

他者に心を傾けて殺したくないと思うことは間違いで、情けをかけないで殺し合うのが親愛の証だというのが北の国の世界観ありきだし、本当に好きなら相手を束縛しないはずだというならホワイトはスノウを好きではなかったのかという話にもなるから絶妙なんだよな…

恋に現を抜かして落ちぶれるなんて愚かな魔女だと言うのもムルの言葉に耳を傾けると身を滅ぼすから本気にするなと諭すのもスノウなんだよな

「あなたを知りたい」とブラッドリーに歩み寄った・寄り添った視点で描かれる賢者と「きみのことが知りたい」でミアの城を蹂躙するムルもセットで、ひとりとひとりの関係では織り込めないものを周囲の関係に編んである

ミスラが恋を理解しない人、愚かな行いだという考えを改めさせられなかったところ含めてのバランスもあるから

北の魔法使いが恋を劣ったものとして見ているって土壌なしには描けなかったお話だと思うな 囚われのノーチェに恋して

ブラッドリーとミア、五年目の魔法使いの約束の筆致で見られて本当に良かったな………

ブラッドリーとネロの間にあるもの、ホモソーシャルあるあるな「女房役」と言った言い回しは巧妙に排されながら男女の仲に自分らのありさまを重ねて行く描写があって(花雨をシェリーと見上げて)今こうして…なので、この気の長さにびっくりする。中長期的視座どうなっているんだろうな本当に

2部で北の魔法使いがヴィンセント殿下を揶揄するためとはいえ姿形を変えるなんて意外、みたいなの見かけたときに人間目線だな…とも感じましたが このあたりの表徴としての幅を作中の方が(時間をかけて)広く取ろうとしているように見える時ある 全てにおいてではないが

別にだから男女等しいかっていうと全然そうではない(運営していた本人もちゃんと「男世帯」と言い切っている)が……の匙加減に不思議の力を使う者らしさが出てるよなって

穏便に団を抜ける方法が男女の仲になる事だったなら魔法使いと魔法使いが魔法使いと魔女になることもあっただろうなと思わせるような(それ以前に魔法使いと魔法使いでも、一人でも足抜けはできたかも/だろう)塩梅だから絶妙なんだよな、この話

ブラッドリー×ミア(左右不問・傷の矜持カプ)まほやく中いちばん好きな男女関係性と言っても過言ではなく

言いたかった話おわり 前置きが長い

老いていく兄と姉を看取りながらそんな事はないとも考えるけど自分だけではなくてここにいる兄姉たちの内には「人間の母」がいたかもしれないことに思い至ってほしいから

ブラッドリー父、言ってしまえば純血思想じみてるから魔法使いの母だった可能性が高いけどさして強い魔法使いだったわけでもないみたいだからな…という

牢獄でブラッドリーが男女の生殖だってシステムだと思ってみればと概観していたときに、どうして自分の父親は血筋なんかを重要視したのか…と思わなかったら嘘だから

ブラッドリーの家族の話のなかに「母」が出てこないこと、ネロが誰が父親かわからない「家族」のなかで幼少期を過ごしたことの対比からなるもの、本筋では話されない類のものだろうし 話されないからあるものだと思えるのがいい

死の盗賊団という看板すら、私は父親由来でなければいいと思っていたから古きを知るエヴァが「ベイン一家(一族)」と呼んでいたの拍手喝采しちゃったもんな…

ブラッドリーがポジティブなゲルハルト卿なところやっぱり好きだわ(伝わらない話)

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