私の勝手な思い込みで、「信者」私一人の宗教のようなものだけれど
その時々に見ている映画やドラマで夫はメッセージを伝えてくれる。病床で「あらゆる手段で守ってやる」と言ったそのとおりに。
死を、喪失を、受け入れよと、今回は。
誰の? 彼の? 今私の掌の中でじりじりとその日へと進む小さな命の?
生きているものはすべて死ぬ。
もしかしたら、個別のそれではなく、「死」そのものを受け入れよということかな。死と喪失は在るものだと。
弓の大先達はにっこり笑って仰った
「生きとればこそ」
生きとれば、死と喪失には出会うもの。
こうして守られながら私は自分の死の時へと向かう。