何かを作り続けてはいるものの、自分には創作なんて出来ないと思っている。
物語を読むときに、そこに何人もの人間がいてみんながそれぞれ考えて行動して発言して、世界がそこにある。この世界という規模単位の物が一人の人間から生まれていることに奇妙さを感じるとともに圧倒される。
自分にはこんなことはできないと思う。
自分が作ったものは決してこんな出来栄えではないと思って、それで自分のものづくりがすごくいやになったりするのだけれど、あるときふと思い立って自分が書いたものを見返してみると、そこに世界があるものだからこれがまた不思議である。