クァレイ+ヤシュ|DFFOO
「意外ね」
戦闘終了後、ミコッテ族の黒魔導師がレイルをみて詞を紡ぐ。どこか子供を見るような優しげな表情で。
「貴方、彼に対してドライだと思ってたわ」
「あいつから何か聞いたのか」
「ええ。ジュグランに襲われた彼を殺すつもりで抑えつけたんでしょう? 相手を殺すつもりなんて、早々できる精神じゃないわ」
「………あれは、まあ」
「ふふ。仲がいいわね」
元の世界であったジュグランへの仕打ちを彼女から口にされ、レイルは恥ずかしいやら後であいつぶん殴るという混在した感情が生まれる。右頬のクリスタルがきらりと輝いた。感情の高ぶりがクリスタルでわかるベアラー。元々あまり陽気な感情以外を見せない珍しくレイルが照れたのは、不意打ち気味に言われたのが大きいのかもしれない。
そもそもどういう成り行きであの話をしたんだ!? 飛空挺に戻ったらどういう内容であれ相棒を一回ぶん投げると決めたレイルだった。