「体の性」とか「心の性」っていう考え方もまあもう卒業した方が良いってのはガチで
本来我々が登録されてるのって『性器の性』とでも呼んでやろうかってくらいのすごい雑なものである。
僕は人種や性の差別の話をするときに『あおいはだのひと』っていう例えをよく使うんだけど、
この『あおいはだのひと』も厳密には『股間が青っぽいと出生時に判定された人』だし、
そのうちの1000人に1人は「完全に白いな…」ってなって上から青ぬられた人だし
どこからが青でどこからが水色、どこまでが青紫でどこからが赤紫、などの判定はめちゃくちゃ個人差があるいい加減なものだし
あと股間はたまたまその色っぽく見えるかもしれないけど、身体はマーブル模様だと思った方が良いし、心の色は自分が思う色で良いんや、見えないんだから
そんでな
「それじゃなんで身体を変えたいのか」って話を考えちゃった人もいると思うから一応書くんだけど
身体違和はまた少し別の話になる
この身体で生きていかなきゃいけないのがマジで嫌だとか、この性器が自分についているのが気持ち悪くて死にたくなるとか、
二次性徴前だと「このまま望まない形で声が低くなって髭が生えて、骨格がそういう方向性に育って一生戻れないなんて死にたい」ってパターンも存在する
それと別に
「自分の思ってる自分のジェンダーで扱われるには、そのような身体的特徴を持ってた方が良い・それが必須である」とかのコミュニケーションとか社会での生きやすさを求めるパターンも存在する
殆どは主にその二つの混合で「体を変えたい」になる感じが多いと聞く。
『この身体はまあまあ嫌だけどそれ以上にどこへ行っても相手から女として扱われるのが嫌
身体を変えて髭が生えやすく/声が低く/筋肉がつきやすくするようにすれば…』みたいなのもあるし
『マジでこの身体でいるのが本当に耐えられない、おっぱいを取りたい。惨めな気持ちになる!』というのもある
ツイッターにも書いたんだけど
ロサードとか、フォレオとか、アストルフォとかの
「フェミニンな格好が好き」系の「男性」キャラを『骨格がちゃんと男で萌え』とか言うのも全然好きじゃない。
肩幅広めで腰細めで骨ばってる女は女じゃないんかなって思う
あとキャラ造詣的に「フェミニンなだけで!ちゃんと!男です!」ってのも、
『出生時の性別はちゃんと守ってますので!』って言う感じがして嫌。
フェミニンなだけで!!!!オスです!!!!オス!!!!ってだけピンポイントで何度も何度も強調されると
『性別を変えれる』って考え方が嫌いなのかな?って勘繰る。
別にこのキャラ達が
フェミニンな格好が好きな男の子でも
フェミニンな格好が好きな出生時に男で登録されててちんこがついてる女の子でも
どっちでもいいじゃん。
異性愛者でも構わないし、
トランスジェンダーの同性愛者でも別に良いじゃん
なんで「実は男だ」にこだわりそれを殊更強調するキャラが圧倒的に多いんだろう?って結構疑問
「実は男だ」フェチ自体は別に好きにすればいいと思うけど
表象のバランスとして、「そういう男のコ」は多い割に「そういう女のコ」は殆ど見ないなって