先程の「留学→失踪」の話も同じです。左派の日本人は「ベトナム人技能実習生の失踪」というと、すぐに「制度が悪い」「日本企業がベトナム人を酷使するからだ」となってしまうが、もちろんベトナム人側に問題のあるケースも山ほどあるんですよ。

実際に私の知っているケースで、オンラインカジノにはまって借金ができたというベトナム人実習生に、雇用主が「帰国時精算」の約束でお金を貸してあげたら翌日失踪、後日入管に捕まった際には「実習先でいじめを受けていた」という恩を仇で返す嘘をついていたという話もあったりします。

ちなみにオーストラリアから留学ビザ発給停止を受けたのは中北部の貧しいいくつかの省。

そもそもベトナムには、「王の法律は村の掟に負ける」ということわざがあるくらいで、「法」よりも「身内を守る」ほうを優先する思考が強い。ベトナム人が平然とカンニングをしたり、書類を偽造して平気でいるのもこれが原因のひとつ。

とくに中北部（もともとベトナム民族文化というのはこのあたりが発祥）の貧しい地域ではこの傾向が強いらしく、某省や某省の出身というだけで、ベトナム国内でも地域差別的に就職が不利だったりしている。

こういう話、難しいのよな。差別なのか、文化なのか、改善すべき悪習なのか……。日本に住んでいたらこういう事で葛藤することはないだろうなあ。

そうそう、今日もレジで平気で横入りしてきた60歳くらいの爺さんに「おい、何してんだよ」「並べや」とかなり強い口調で言ってしまいました。