毒親だけどサンタさんはちゃんと来る家だった。しかし早い段階で文字が読めるようになり黙読もできるようになった私は、小学校1年生前後にして病院の待合室で読んだクレヨンしんちゃんによってサンタの正体を知ってしまった。
知っていることが親にバレたら欲しいものがもらえなくなるんじゃないかと思って1年親を騙し続けたが、騙してプレゼントをかすめ取る罪悪感に耐えかねて白状した、そこまでの葛藤のほうが印象に残ってしまって、純粋に信じていた気持ちの記憶がない。
文字を早くから読めるということは、年齢に不適切な情報に周りに知られずにアクセスできてしまうことでもある、というデメリットを、同系のギフテッドの親には周知したいところ。たとえばSNSが許されていたら、小学校1年生の私はこの投稿を読みこなして正体を知ってしまっただろう(年長さんのとき既に親向けのお知らせを読みこなしている子だった)。一般的な子と同じ制限では、「読める子」はダメなのだ。他の子が読めない、読むはずもない、興味すら持たないものを読んでしまう。
クリスマスに寄せたそんな話で、今日はおやすみ。