統計は客観的と言われてモヤる理由
統計データを参照する際は、実施時期と実施主体、目的、対象(対象者の人数と属性)は必ず確認し、アクセスできるようならなら結果のデータだけでなく調査方法と質問の内容も確認する。
調査対象者が全員同じ事業所に所属している、かつ当該組織では公共交通機関での通勤を強く推奨しているとなれば、「あなたが通勤手段として利用しているものを挙げてください」と質問されて自家用車と答える人はおそらくいないだろうし、いてもごく少数であることが事前に予想できる。
地下鉄の駅の改札口で「あなたは通勤の際に地下鉄を利用しますか」と質問したら、全員が「はい」と答える可能性が非常に高い。
あと、調査時期が10年以上前だと、大規模調査であっても現況を示す資料としては弱い。