フォロー

実家ついでに木下歌舞伎の『三人吉三廓初買』観てきました。
河竹黙阿弥の歌舞伎演目を歌舞伎の様式を取り入れつつ現代劇にしておりますが、生き別れの双子の男女が結ばれてしまったので兄が二人を殺す展開が私の現代倫理センサーに引っかかって上手く飲み込めなかったですね。(後の展開からすると余り殺した甲斐がないし。) 己の倫理センサーとの付き合い方は、古典を観る上でなかなか難しさを感じます。
因果が解決された後、病気のヒロインを看取る場がやたら長くて、21世紀にやるのだしここは大胆に脚本に手を入れてもいいのではと思いました。

この倫理センサーも見終わった後に活性化してきたものなんですよね。お芝居の最中は役者さんもヒートアップしてるし、話の先もあるんで、やるんだー!ぐらいの受け止め方にだったんですが、見終わると死んだ甲斐も殺した甲斐もないし倫理観の強い流れで終わったんで、なんだかなーという気持ちになってきたという。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。