福祉、とりわけ生活保護の存在理由って、自分の住む社会がどの様であって欲しいかという理念の反映だと思っている。
どんなに褒める所の無い人間であっても、その結果として惨めにのたれ死ぬことを残念に思い、可能性には期待できなくても再起を願って生活の保護をする社会であって欲しいと思うから、生活保護制度があるのだろうと思う。
翻って、その生活保護制度に対して強い否定的感情を持ち、制度の存続に疑問を呈したり実際の運用を不当に厳しくすることで、実質的に保護をしないというやり方を支持する人間が多い日本という祖国について、暗い気持ちを抱かざるを得ない。