フォロー

物思いに耽り眠れない夜。吐息だけが繊細な音楽のように響き渡る。冬の夜は寂寥さえもが白く冷たく。頬を伝う涙までもが白露のように清らかで。夜が深まり夢が深まる。美しい鳥に変身する夢を見た。遠い夜明けの光のように。儚い暁の星のように。叶わぬ夢と届かぬ想い。全てを捨てて鳥になりたい。私さえも心さえも捨てられるのに。最後まで捨てられない歌がある。最後まで捨てられない夢がある。それは切なく悲しい歌。それは深くて蠱惑的な夢。冬の夜の痛みはちぎれるようにあえかなもの。「恋ひ死なば鳥ともなりて君がすむ宿の梢にねぐら定めむ」

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。