『無名』感想メモ①
1回目:ヒューマントラスト渋谷先行上映会にて(初見)
程耳監督ならではの世界観、緊張感、意図的に繰り返される映像、意味のあるカット、史実を織り込んでの組織同士の複雑な力関係
どこをとっても魅力満載
柔和な笑顔が怖いトニー・レオン
整った造形の人が浮かべる薄い笑顔と対照的な涙が最高!
ワン・イーボー、あの役は彼でなければならなかった
彼の細かい顔の演技に寒い凄みがあってとても良いので大画面で見て欲しい
でも痛いつらい暴力シーンもあるからおすすめしにくい
音と映像の効果だろうけどカット一つで彼の日本語が思いだせるぐらい印象的なシーンがいくつもあったり、撮るごとに程耳監督が惚れこんでいってこの作品が完成したんだたなぁとしみじみ
時系列がバラされていることと、
汪兆銘傀儡政権下の特務機関でのスパイ合戦という情報は仕入れていたので、思ったほど困惑はしなかったな
このままパズルのピースはどこという正解を求めずわからない部分をわからないままうけとめ、程耳監督の世界の余韻を楽しむのもありかなーと思った
余韻がすごい
あれ?EDに日本語字幕ついてないね?確認しなきゃ!
程耳監督の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン上海」の世界がお好きな方にはとてもおすすめ