昨日から公開の「52ヘルツのクジラたち」
~その声は、あなたに届く。~
ってついてるんだけどね。
だったら全エピソードを盛り込んでほしかったな…というのが正直な気持ち。
原作が良かっただけに、これをどんなふうに映画化するのかなというのと、宮沢氷魚と志尊淳を単純に見たかった。
原作ファンとしてはやっぱこっち(安吾)に焦点をあてたんだなぁ、まぁしょうがないよなっていうちょっと残念な感じはするけど、焦点を絞った分、しっくりまとまっていたとは思う。
主演の杉咲花は嗚咽の演技とかこちらの感情まで揺さぶってきてさすがだし、志尊淳のとってつけたようなあごひげも役柄にとても合っていてよかった。氷魚くんもカメレオンキャラがよかったなぁ。三人並ぶとヒリヒリしちゃう。
琴美の「声」が消されたのはかなり残念。これがあることによって「家族は呪い」ていう言葉が生きてくるのに。
だからこその貴瑚の「家族になろう」なんだしなーと、原作未読の人には原作をお勧めしたい。