まぜんぼう①
20■■/8/■■ 茨城の名無しさん
これは私がまだ小学生だった頃の話です。
当時、私の実家の裏にはもう使われていない古井戸がありました。その古井戸は既に埋められており、中を覗いてもすぐに土や枯葉が見えます。地上には井戸のフチのみが見えているので、スーパーマリオのドカンのようだと思っていました。
家の裏手は日当たりも悪く、面積も決して広くはないため、普段からあまり近寄らない場所でした。
小学生だった当時、ハムスターがブームとなり、私も親にせがんでジャンガリアンハムスターを買ってもらったのですが、ひと月もしない間に亡くなってしまいます。
私は初めてのペットの死にショックを受けながらも、ハムスターをどこへ埋葬すればよいのかを考えていました。
子どもは大人のやることを見ているもので、大人がやっているように、亡くなったものは埋葬するのが当然だと思ったからです。
少し考え、私は裏庭に埋めることがよいと思いました。
裏庭は狭く、氏神様の祠と井戸があるのみです。
氏神様にはいたずらをしてはいけないと祖父母から強く言われていましたので、ハムスターのお墓は氏神様から2mほど離れた場所の土を掘り返して作りました。
スコップでちいさな穴を掘り、ひまわりの種と一緒にハムスターを埋葬しました。