俺は今50前だけど、俺らのちょっと前の世代までは、バブルの余韻がまだ残っていて。
大学生は内定が出ると、他に取られないように、企業が旅行に連れて行ったりしてたんですよね。
若い人の生活も、もっと賑やかで豊かだった。
それが自分が大学に入った頃には、就活が終わらない、そもそも在学中に親が失業して、卒業も怪しくなる、ようやく就職した会社で病気になるまで追い込まれる、みたいなことが周りで相次ぐようになって、仕舞いに自分も巻き込まれて。
過労で病気にもなったし、無限に履歴書が伸びて行った。
俺そんなに変な大学じゃないけど、卒業後、すぐに就職できたのは、同級生の半分だけ。
最初に入った会社にずっといる人は一人もいない。
親世代は、平和な頃の会社勤めのイメージしか知らないので、私が倒れても、私が弱いのでは、会社に適応出来ないのがおかしいのではと、責められ続けて、気が休まらない。
今も正社員でないことを見下されているが、もうこんな日本の会社が恐ろしくて、この状況下では正社員にはなりたくない。
なんでこれが自己責任やねん。