過去の自分の狭量さ、傲慢さに気付かされ、今まで気づけなかったことにも赤面するし、それでも今、正面から受け止められて安堵もするし、安堵することに情けなさも感じ、訂正しようのない過去の出来事、一場面を何度も何度も、不正確になぞる。遠い過去の話。今更正確に再生することはできない。でも骨子はわかっている。悪いのは自分だ。あの時自分にもっと余裕があったなら、そんなものはなかったのだ、その出来事を起こさずにすんだろうか。何度も考える。言い訳したいわけではないのだけど、自分では精一杯だったのだ。それが最良の選択と思ったのだ。でも今思えば間違っている。その時の自分に言い聞かせることもできる。こういう理由で間違っているって。でもきっと同じことをしたに違いない。そのぐらい傲慢だった。だからまたガッカリする。過去の自分に。情けない。今こうしてのうのうと生きている。申し訳ない。それでも生きていく。過去の自分を内包した今の自分を生きることにする。ただそうして前に進む。食べて寝て、生きていく。忘れずに生きていく。