昨日〜明日は旧暦では7月13日~15日、すなわち旧盆にあたる日。
この間、沖縄では様々な伝統行事が行われます。
こちらの古書「沖縄の神々と祭」にも、旧盆の行事として精霊迎え(ウンケー)・精霊送り(ウークイ)・エイサーなどが紹介されています。
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初日のウンケーは、あの世から来る祖霊を迎える日。
仏壇を清め、サトウキビや果物、ウンケージューシー(炊き込みご飯)などをお供え。
最終日のウークイではウチカビ(打ち紙:あの世のお金)を焼き、ウサンミ(御三味)のご馳走を家族でいただき、エイサーを踊って、あの世へ帰る祖霊を見送ります。
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「よくわかる御願ハンドブック」は、旧盆はじめ家庭での伝統行事のやり方を具体的に説明。
目次を見れば、一年を通して30以上のお祈り事がある事に驚かされます。
神様やご先祖様が身近にいて、あの世の方々との”お付き合い”も大切にする…、そんな沖縄の死生観が、これらの本から見えてきます。
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こちらは昨日(8/27)の店内。
写真家の、當麻 妙さん(右)がご来店くださいました!
暑い中お立ち寄りいただき、ありがとうございました😊
當麻さんは夫の詩人・白井明大さんとの共著で、「旧暦と暮らす沖縄」(2016)を刊行されています。
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旧暦にそって様々な行事が行われる沖縄。
“夏至南風(かーちーべー)”や”新北風(みーにし)”など、二十四節気の名を持つ風が季節の到来を告げ、人々は祭りや農作業かかります。
本書はこの風の名前を道しるべに、美しい風景写真と詩を重ね、島々の自然と暮らしを綴った、素敵なフォトエッセイです。
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写真右側「まんが歴史事典 続 沖縄の偉人」(1986刊)は、”沖縄の偉人”を漫画で紹介する本。
主に琉球王朝時代の人を取り上げた正編に対し、この続編は明治から昭和(戦後)までの人々が登場。
政治・学問・産業・芸能などの分野で、沖縄の発展に尽力した偉人達の、功績や生涯を解説しています。
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描かれるのは…
自由民権運動の指導者・謝花昇、沖縄学の父・伊波普猷。
沖縄の新聞を育てた太田朝敷、ハンセン病療養所を建てた青木恵哉。
そして音楽家・宮良長包、舞踊家・玉城盛重、空手家・船越義珍、詩人・山之口貘など24人。
楽しい漫画と解説資料で、読みやすく解き明かしてくれます。
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それぞれの偉人の生涯を通して見えてくる、沖縄の近代史。
本土から受ける圧政や差別的扱いの中で、あるいは沖縄戦の絶望の中で、沖縄の発展のため努力した偉人達の生き方は、感動的です。
その姿を通して、沖縄の子ども達にも立派な志を持ってほしい…そんな編者の想いが伝わる良書です。
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沖縄・石垣島より、素朴で魅力たっぷりの民具が届きました。
クバの葉そのままの美しさを活かした扇「クバオージ」は、軽くあおぐだけで大きな風が。
インテリアとして棚に置いたり、窓際に吊るして飾るなどしても風流です。
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前回入荷の際は好評につきすぐに完売した、月桃の葉の籠バッグも再入荷。
大・小2種、どちらもマチが充分にとられ、外側と内側で編み方の異なる二重編み。
綺麗な光沢のある月桃の葉は丈夫で軽く、重い荷物を入れても大丈夫です。
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同じクバの葉を細く割き、束ねて作ったホウキもユニーク。
いずれも身の回りの植物の性質を知り、道具に活かすセンスが光ります。
沖縄の豊かな自然と人々の知恵から生まれた民具。
その奥深さを、ぜひ手に取ってお確かめださい。
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こちら「沖縄をめぐる言葉たち」は、これまでに沖縄を巡り発せられ、歴史的・社会的に注目された「言葉」を取り上げて、詳細に検証する一冊。
期間は沖縄戦中の1945年から、米軍基地の移設是非を問う県民投票が行われた2019年まで。
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日/米の軍人・政治家から経営者・タレントまで、62人による発言を、時代ごとに6つのテーマに分け、本人や関係者への取材を交えて解説。
それぞれの言葉が織りなす柄から、沖縄/日本の混沌とした戦後史が浮かび上がります。
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誰が、どんな気持ちで、どのような文脈の中で発言したのか。
発言の意図や反響、発言者の人物像や当時の社会情勢なども検証。
見えてくるのは、沖縄の人々の苦難と抵抗の歴史、日本政府の欺瞞と差別。
丁寧な取材に基づき、新たな切り口から戦後史を描いた、良質なノンフィクションです。
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79年前の今日、 1944年8月22日。
沖縄戦を前に那覇港を出て航行中の疎開船・対馬丸が、米潜水艦の攻撃を受け撃沈。
800人近い幼い学童を含む、約1500人が亡くなりました。
早乙女愛著「海に沈んだ対馬丸」は、生還者7人の証言と様々な資料を元に、この惨劇を掘り起こすノンフィクションです。
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当時の戦況や乗船時の子ども達の様子、魚雷を受け沈没する際の混乱と惨状。
筏に救われた子どもが経験した数日間に及ぶ漂流生活も、想像を絶する過酷さです。
筏に乗れずロープを掴んだまま水中で絶命した母子、幻覚を見て海に飛び込む子ども、サメに噛みつかれ海に引きずり込まれる老人…。
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沈没を隠したい軍は生存者に緘口令を敷き、尾行・監視まで行う事も。
また大田昌秀著「戦争と子ども」によると、奄美大島の海岸には子どもの遺体が大量に流れつき、「肉の海」と呼ばれたそう。
そして対馬丸を沈めた米潜水艦ボーフィン号は、”戦果”を讃えられ、今もハワイに展示されているのです。
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沖縄音楽の中古CD、3枚入荷しました。
①「カチャーシー・ア・ゴーゴー」と②「年中カチャーシー」は、沖縄の祭りや宴会を盛り上げる”祝い歌”や”遊び歌”のコンピレーション。
③「八重山謡(ヤエヤマウタイ)」は、八重山諸島の士族の音楽をルーツとする”節謡”を集めた、大変珍しい企画の一枚です。
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①:2004年発売、よなは徹プロデュース。
ハリクヤマク・唐船ドーイなど、お馴染みの11曲を収録。
北谷町青年会による元気な演奏に、内里美香らが美声を添えます。
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②:2011年発売、加那ヨー・海ぬチンボーラー など11曲。
湧川明による嘉手久・多幸山・唐船ドーイ他の17分超えのメドレーが圧巻。
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③:2006年発売。
王朝時代に八重山士族らが唄い奏で、琉球王の前でも披露されたという”節謡”。
風雅で洗練された、趣きある16曲を収録。
安室流保存会の沖縄県無形文化財保持者である3名による、貴重な伝統的斉唱集。
曲ごとの歌詞と解説も充実した、レア盤です。
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こちらは昨日(8/19)の写真。
ライターの今村治華さん(写真左端)が、沖縄よりご来店くださいました!
お忙しい中お立ち寄りいただき、ありがとうございました😊
以下に、今村さんの著書を2冊ご紹介します。
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「ジーファーの記憶」(2022刊)
琉装の女性が結い上げた髪に挿す、伝統工芸品”ジーファー”(簪)をめぐるノンフィクション。
膨大な取材を元に、王朝時代から明治〜昭和と続くジーファーの歴史と、金細工職人達の足跡を辿る力作です。
(刊行時、この本の書評を書いて琉球新報さんに掲載いただきました)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1535533.html
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「沖縄離島の島あそび島ごはん」(2006刊)
執筆当時石垣島に住んでいた今村さんが、八重山の島々で出会った”美味しいもの”を紹介。
食堂や市場の人々に伝統料理のレシピを教わり、生産地ではキビ狩りやアーサ摘みにチャレンジ。
島の食材の素晴らしさ・奥の深さを体験できる楽しい一冊です。
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夏真っ盛りのこの時期にピッタリの「シークヮーサージュース」。
沖縄・勝山で採れたシークヮーサーだけを使った、無添加・100%果汁です。
爽やかな酸味とほのかな苦味、そして上品な香りが特徴。
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水や炭酸で割って飲むもよし、アイスクリームやかき氷にかけてもよし😋
また唐揚げや焼き魚にかけたり、醤油と混ぜてポン酢や餃子のタレにしても最高です!
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果汁に含まれる”ノビレチン”は脂肪を分解し、お肌のシミとなるメラニンの生成も抑制。
認知症やガンの予防効果も期待されています。
勝山の農家の方々が心をこめて育てたシークヮーサー、ぜひお試しください。
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昨夜、NHKの番組でイリオモテヤマネコを特集していたので、関連本を😸
「ヤマピカリャーの島」(1985刊)は、イリオモテヤマネコはじめ鳥や昆虫・珊瑚礁など、西表の自然をテーマとするエッセイ。
カンムリワシやオオコウモリなどの生態を、著者の体験も交えて楽しく紹介してくれます。
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「山猫たんけん隊」(2011刊)は、美しく詳細なイラストで、自然に触れる楽しみを伝えてくれる絵本。
5人の小学生を主人公に、ヤマネコ発見を目指す子ども達の冒険を通して、島の希少な生き物が描かれます。
またテント張りや釣り・料理・自然観察などのノウハウも伝授。
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「西表島自然誌」(1990刊)は、動物研究者である著者による、西表島での生活とヤマネコ研究の様子を綴ったエッセイ。
島の暮らしや人々との交流、そしてイリオモテヤマネコより身体の大きな、幻の”オオヤマネコ”の目撃談も。
西表の自然と、歴史や文化までも肌で感じさせてくれる好著です。
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【8月のスケジュールのお知らせ:追記】
8月15日(火)は、近畿への台風上陸が予想されるため、臨時休業といたします。
二日間の定休日の後、18日(金)より平常通り営業再開の予定です。
どうぞよろしくお願いします。
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OPEN 11:00〜19:00
神戸市東灘区岡本1-12-26 マンション藤105
阪急岡本駅から徒歩2分 JR摂津本山駅から徒歩5分
定休日 水・木曜/Tel. 090-8209-3730
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明日8月15日は終戦記念日。
しかし本当にこの日、戦争が終わったのでしょうか?
沖縄ではその後も日本兵が山に籠り、敗戦を知らせた住民を殺すなどの惨劇が。
最後の部隊の降伏は9月、さらに10月まで抵抗が続いたとの証言も。
8.15を終戦とする事は、沖縄への視点が欠けていないでしょうか。
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また戦争と言えば、”空襲”か”兵隊同士の戦闘”ばかりが語られがちです。
一方、沖縄戦で日本軍が行った、
・教師などに偽装した軍のスパイを村へ潜入させ、住民を監視
・10代の少年少女を徴用し偵察兵や狙撃兵・戦車への特攻隊員に
・マラリア発生地域へ住民を強制疎開させ、多くの病死者を出す
・軍事行動の障害となる負傷兵や住民を殺害/自決を強要
・あらぬ疑いで住民を米軍スパイと見なし、家族全員を斬首
などの行為は知られていません。
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写真の書籍には、沖縄の人々が体験した、戦争の”裏の顔”が炙り出されています。
それは実に醜く残虐ですが、私達は目を背けてはならないのです。
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#カジムヌガタイ #沖縄戦と民衆 #沖縄スパイ戦史 #沖縄戦争マラリア #沖縄人スパイ説を砕く#沖縄戦 #沖縄本 #終戦記念日
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→ 別名「指ハブ」とも言われる通り、口に指を入れて尾を引くと編みが締まり、引っ張るほどに抜けなくなって、ビックリ!
強く喰いつかれるような感覚は、大人でも焦ってしまうほど。
抜くためには、一旦逆方向に押して編みをゆるめねばなりません。
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このように直に手で触れて、素材の感触を味わったり仕組みを考えたりする玩具は、現代の子ども達にも新鮮で楽しい体験でしょう。
また力づくでは抜けないハブグヮーには、「何事も強引にやっては解決できないよ」という教訓もあるのだそう。
素朴ながら、奥の深い逸品です。
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戦後、米軍統治下の沖縄市民が、軍用地問題をめぐり起こした大規模な抵抗運動=島ぐるみ闘争(1956年)。
こちら「ポスト島ぐるみの沖縄戦後史」は、島ぐるみを教訓として恐ろしく巧妙になってゆく米軍の”統治戦術”の実態と、それがもたらした沖縄社会の変容を、切れ味鋭く解き明かす論評です。
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本書前半は、終戦後の”都市の中のムラ社会”の形成、島ぐるみ闘争の分裂と沈静化を検証。
後半は、その後米国が沖縄の社会構造や人々の価値観の作り直しを画策、“マイホーム主義”の浸透や労働運動のコントロールを進め、”沖縄の占領体制を沖縄返還によって完成させる”、皮肉な過程を浮き彫りに。
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終章では、日本復帰運動から現在までの”統治”の進行を振り返り、中流階級の崩壊でマイホーム主義が持続不可能となった沖縄/日本の危うさを指摘。
「マイホームに代わる新たなつながりを、どうすれば編み直せるのか」著者による問いかけは、私達が一人一人が共有し、考えるべき課題です。
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#ポスト島ぐるみの沖縄戦後史 #古波藏契 #有志舎
#島ぐるみ闘争 #沖縄史 #沖縄戦後史 #沖縄近代史 #沖縄本
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まめ書房の地元、兵庫・甲子園球場で開催中の、全国高校野球大会。
今日の第一試合では、沖縄尚学が初戦突破!
見事な完封勝利、おめでとうございます🎉
私(店主)は試合前半は自宅のTVで観戦、後半は店で開店準備をしながら観るつもりが、店に着いてiPadを開けたら、すでに試合が終わっていました…😅
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#高校野球 #甲子園 #沖縄尚学
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1954年の8月8日、那覇で一人の女性が息を引取りました。
遺体を乗せた車を人々は涙して見送り、沿道から声をかけたそう。
女性の名はナツコ(金城夏子)、享年38。
戦後の沖縄で”密貿易の女王”と称賛された女傑でした。
こちら「ナツコ」は、その知られざる姿を追ったノンフィクションです。
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戦後間もない1940年代後半。
物資の豊富な台湾が近く、米軍の監視が薄い八重山諸島は、日本各地の闇商人や華僑らが群がる密貿易の一大拠点でした。
糸満生まれの才女・ナツコは、与那国島で漁船1隻から”商売”を始め、度胸と才覚で手を広げて、香港から神戸までをまたにかける大親分に。
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やがて正式な貿易会社を設立し、那覇にビルを建てるほど成功するナツコですが、病に倒れ志半ばで短い生涯を閉じます。
自分だけ儲けるのではなく、他人への援助も惜しまなかったナツコは、貧しい人々に夢を与える存在だったそう。
著者の奥野修司氏による、粘り強い取材にも感服する一冊です。
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#ナツコ #沖縄密貿易の女王 #奥野修司 #文藝春秋 #金城夏子 #沖縄本
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去る8月4日、琉球舞踊保存会の顧問であり、沖縄県立博物館の館長なども務めた宜保榮治郎さんが、89歳で亡くなられました。
こちら「琉球舞踊入門」は、宜保さんが残した名著の一つ。
琉球舞踊の演目を一つずつ解説、演舞者・鑑賞者の両方に役立つ事を目指した指南書です。
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取り上げる演目は「かぎやで風節」「上り口説」などの古典舞踊が26、「浜千鳥」「谷茶前」などの雑踊り19、「汗水節」その他が4の計39。
さらに「唐船どうい」など10曲の歌詞解説も。
それぞれの歌詞の意味、踊りの特徴や衣装、歴史や背景まで、丁寧に解説されています。
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沖縄戦時は11歳だった宜保さん。
苛烈な地上戦を経験し、物も人も全てが失われた戦後に、伝統芸能の火を絶やさぬよう尽力した宜保さんら沖縄の人々。
その血のにじむ苦労を思うと、ただただ頭が下がります。
今、私達が鑑賞できる美しい琉球舞踊も、決して”あって当たり前”の物ではないのです。
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#琉球舞踊入門 #踊りの見どころ聞きどころ #宜保栄治郎 #宜保榮治郎 #那覇出版社 #沖縄本 #琉球舞踊
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3日連続ですが、沖縄戦関連の本を。
沖縄戦時、石垣島の日本軍が捕虜の米兵3名を密かに斬首・処刑しました。
この時上官の命令で軍刀を振るった学徒兵・田口泰正さんは、戦後の軍事裁判で有罪となり、27歳で絞首刑に。
こちら「最後の学徒兵」は、膨大な取材からこの事件の内情に迫るルポです。
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故郷の北海道から”最後の徴兵学徒”として沖縄に従軍、戦後は”軍人最後の死刑囚”となり、学友名簿には「戦死」と記載された田口さん。
本書は、石垣島での捕虜殺害の顛末、理不尽な米軍人による裁判、拘置所で手紙に綴られた田口さんの想いなど、見えなかった事実を明らかに。
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日本にせよアメリカにせよ、ひとたび国家が”大義”を掲げれば、個人の尊厳や幸福など簡単に踏み躙られる事が、沖縄戦を紐解けばよくわかります。
著者は戦後の米軍統治下の沖縄で記者として活躍、多くの著書や映像作品を手掛けた森口豁氏。
まさに渾身のドキュメントです。
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こちら「沖縄の戦争遺跡」は、沖縄戦の舞台となった戦跡=戦場や地下壕・ガマ(洞窟)を解説する本。
沖縄県平和祈念資料館が2007年に編集した図録。
文章に加え写真・図解もふんだんに用いられ、一つ一つの戦跡がどんな場所で、何があったかを紐解く、優れたガイドブックです。
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取り上げる戦跡は約50ヶ所。
場所ごとに戦争時の役割や出来事が説明され、住民の証言や地形図・遺留品の写真などから、恐ろしい戦争の姿が生々しく見えてきます。
丸木位里・俊氏が「沖縄戦の図」に描いた久米島や渡嘉敷島の惨劇、読谷のチビチリガマでの集団自決(強制死)等も記載。
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各戦跡で起こった出来事は、戦争映画等で時に颯爽と描かれる戦場のイメージとは真逆の、悲惨さ・残酷さ・醜さの極みです。
沖縄戦の具体像はおろか、これほど多くの戦跡が沖縄にある事すら知らない”本土”の私達。
目を逸らさずに見て、知って、胸に刻まねばならなりません。
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#沖縄戦の戦争遺跡 #沖縄県平和祈念資料館 #沖縄時事出版 #沖縄戦 #戦争遺跡
#まめ書房 #mameshobobooks
神戸岡本のまめ書房は「沖縄の本」専門の小さな書店です。沖縄に関する新刊・古書の他、沖縄の工芸品や食品なども扱います。 open 11:00〜19:00 / 定休日 水・木 神戸市東灘区岡本1-12-26 マンション藤105 ☎︎ 090-8209-3730 メール mameshobo@icloud.com