(続き)→ 本書は、沖縄国際大学南島文化研究所が9年に渡り行ってきた済州島でのフィールドワークの成果として、その調査結果をまとめたもの。
8名の研究者による、済州島の暮らしや自然環境・産業・歴史などについての論文が掲載されており、観光地としてだけではない済州島の側面が学べます。
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中でも上原靜氏による「沖縄と済州島の高麗瓦」は、それぞれの遺跡から出土した古い瓦を比較する興味深い内容。
一方本書では触れていませんが、1948年の「4・3事件」や、旧日本軍による強制動員など、済州島の歴史には知るべき事が多くありそう。
その事も、私達は忘れてはならないでしょう。