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朝ドラ「ちゅらさん」再放送の事をお客様と話していた時、教えていただいた本『沖縄の岸辺へ』(2022刊)。
復帰後から半世紀の間に、日本と沖縄の人々それぞれがどのように”沖縄”と向き合い、どんな感情を抱いてきたのかを、沖縄関連の書籍・映画・音楽などを紐解きながら論考する一冊です。
(続く)→

(続き)→ 第1部にて沖縄ブームを論じる中で「ちゅらさん」を取り上げ、物語構造やおばぁの役割などを分析。
「約束」を巡る恵里と文也の「非対称」に着目し、そこに沖縄と本土のアンバランスな関係の暗喩を見出します。
また同じ沖縄を舞台とする「純と愛」「ちむどんどん」との比較も。
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第1部では本土が沖縄へ抱く幻想とすれ違いが、続く第2・3部では沖縄による自らの捉え直しや、「本土化」が論じられ、第4部では基地問題による沖縄の分裂や本土からのヘイトも俎上に。
膨大な事象を元に、沖縄・本土の人々の心の変遷を捉え、明らかにした労作です。

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