こちら『歌三線の民俗誌』は今年(2024)刊行された新刊。
琉球王朝時代より伝わる沖縄古典音楽の基本テキストである「野村流古典音楽保存会 工工四」の上下巻に収められた91曲、その全てを網羅し解説するという、意欲溢れる一冊です。
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(続き)→ 一口に琉球古典音楽と言っても、その歌詞には切ない恋心や望郷の想いを乗せたもの、郷土の自然を賛美するもの、人生の教訓を語るものなど様々。
本書ではそれらを一曲ずつ取り上げ、歌詞の意味や歴史的背景の解説、さらに「随意」として歌にまつわる逸話や著者の知見・感想などが述べられます。
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著者の宮城鷹夫氏は1923年沖縄生まれ、沖縄にて新聞記者や大学講師を経て文化協会の顧問を務め、文化功労者賞や文部科学大臣賞も受賞。
本書は古典音楽・芸能に親しむ方はもちろん、文学として琉歌を読み、琉球〜沖縄の人々の暮らしや心の機微に触れたい方にも、最適の入門書となるでしょう。

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