(続き)→ 様々な記事で、米軍統治により沖縄の産業が発展し、住民の生活が向上したと強調。
「エミ子の日」と題する記事では、架空の人物・エミ子が米陸軍大尉夫妻の家でメイドとして住み込みで働く様子を”充実感・幸福感”いっぱいに描くなど、沖縄の人々の米軍観や価値観までも操作する意図が見えます。
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また文中「沖縄」ではなく「琉球」との表記が多いのも、日本の「沖縄県民」ではなくかつての「琉球国人」というアイデンティティを人々に持たせ、日本への帰属意識を削ぐのが狙い。
今年の新刊『「守礼の光」が見た琉球』も併読すれば、硬軟織り交ぜた米軍統治の生々しい実態が見えてくるでしょう。