(続き)→ 副題に『那覇の街角』とある通り、被写体は那覇の街並み。
花ブロックで飾られたアパートや、板張りの外壁に赤瓦屋根を戴く民家。
黒ずんだコンクリート塀やパステルカラーのアパート。
それらの隙間から忽然と現れる古井戸や拝所。
那覇周辺を歩いて出会う、古びた建物や路地が写されています。
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「年月を重ねた家の醸し出す風情は、真っ当に暮らしたいと願う人々の誠実な温もりが感じられ、この不条理な沖縄にあっても芯はぶれない、変わらない、まさに風土の心を私は見ているのだ(後書きより)」
比嘉氏の漫画にも通じるその感性こそが、この何気ない写真に大きく心揺さぶられる所以でしょう。