(続き)→ 橋本さんは竹富島で民宿を営む二人の方(共に年齢は30代)に取材。
“コロナの時に人生で初めて観光客ゼロの状態になった。その時間がすごく良くて、これが島の生活だなと思った”
“ガイドブックには「ゆっくり流れる島時間」と書かれるけど、生活していたら忙しい”
そんな言葉にハッとさせられます。
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お話からは、戦後の観光客増加の経緯、島の人々の意識や暮らしの変化、観光客が島に求める物…などが浮き彫りに。
橋本さんは“観光地は自分を映す鏡、自分が抱く幻想が投影されている”と鋭く指摘。
時に観光客であり、時に観光地に暮らす生活者でもある私達に、多くの示唆を与えてくれる一冊です。