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沖縄の昔話に登場する木の精、「キジムナー」。
漫画や映画・広告にも起用され、可愛らしい姿に描かれる事も多いですが、元来は妖怪として恐れられる存在でもありました。
こちら『赤毛のキジムナー』(1988刊)は、そんなキジムナーが大活躍するユニークな創作絵本です。
(続く)→

(続き)→ 本書の特徴は、宮城加那氏の筆になる物語全編が、伝統的なウチナーグチ(沖縄語)で書かれている事。
加えて各ページに用語説明が、巻末には標準語訳もあるので、理解を助けてくれます。
発売当時には沖縄の名女優・平良とみさん(「ちゅらさん」祖母役など)による朗読カセットも用意されたそう。
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絵の与那覇朝大氏は1933年石垣島生まれ、その作品は国内外で高く評価されています。
本書でも、キジムナーの身体やガジュマルの古木などが流麗かつ迫力あるタッチで描かれ、読者の心を捉えるでしょう。
キジムナーと農民との交流を、リズム感あるウチナーグチで伝えてくれる、魅力的な絵本です。

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