(続き)→ 若夏国体は、県内11市町村/24会場で陸上・体操・球技・水泳・格闘技などが行われ、総勢3342人が参加。
ボクシングではまだ高校生の具志堅用高さんがすでに活躍していたり、炬火の採火式が波照間島の聖地で行われていた事、自衛隊選手の参加に反対するデモがあった事も、本書からわかります。
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開催にあたっては各会場の建設や道路整備が進められ、「町をきれいに、緑と花いっぱい」「礼儀正しく、時間を守ろう」の標語を掲げて県民運動が展開されたそう。
復帰直後の沖縄の経済発展や意識高揚も狙いだったのでしょう。
本書は、そんな「時代の空気」が感じられる貴重な記録です。