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「守礼の光」—それは戦後、米軍統治下の沖縄で刊行されていた雑誌。
表面的には琉球政府発行の教養誌ですが、実は米軍心理作戦部隊が作った、大衆への宣撫工作のためのプロパガンダ誌でした。
話題の新刊『「守礼の光」が見た琉球』は、これを今あらためて紐解き、その意味を探る意欲的な一冊。
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「守礼の光」の特徴の一つが、復帰前の沖縄の風景や暮らしを捉えた美しいグラビア。
本書ではそれらの写真をテーマ別に整理し、豊富に掲載。
もう一つは、アメリカによる沖縄統治を徹底して肯定・賛美した記事。
その裏にある、沖縄の人々の意識や価値観を操作する狙いや手法も、本書で明らかに。
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監修は、名著「ポスト島ぐるみの沖縄戦後史」で、米軍の統治戦術を鋭く解明した古波藏契氏。
併読すれば、当時の沖縄の社会と人の心が変化する過程や、それを操作していた米国の意図が見えてくるでしょう。
そして現在の私達の価値観もまた、コントロールされているのでは?と疑わしくなるのです。
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[添付: 5 枚の画像]

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