誰もが知る“漫画の神様”、手塚治虫氏。
氏が1975年の沖縄海洋博に関わり、その前後に沖縄を舞台とする漫画を描いていた事をご存知ですか?
こちら「手塚治虫のオキナワ」は、それらの”知られざる問題作”を切り口に、作品と作者を様々な角度から語る、ユニークな手塚治虫論です。
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本書で取り上げるのは、
・沖縄開発による自然破壊への警鐘「海の姉弟」
・米軍基地でおきる惨劇「イエロー・ダスト」
・沖縄を巡る日米の政治悪を暗喩した「MW」
・ブラック・ジャックより、亀甲墓が象徴的に登場する「宝島」とイリオモテヤマネコを救う「オペの順番」…など。
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各作品の描写や技法・意図や動機・時代背景などを、詳細に分析。
ジャングル大帝など他の作品との関連性から、作品が内包するエキゾチズムやエロティシズムまで、広範囲に渡る論考が展開されます。
沖縄という島から手塚氏という大陸を見直し、その偉業と矛盾を浮かび上がらせた、稀有な一冊です。
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