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今日(1/21)、沖縄市「沖縄こどもの国」にて「琉球競馬ンマハラシー」が開催されるそう。
琉球競馬は王朝時代から約300年続いた伝統行事で、馬の速さではなく”走りの美しさ”を競う、風雅な競技。
明治以降も庶民に人気を博すも、沖縄戦で馬も施設も灰燼と化し、人々の記憶も失われていきました。
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こちら「消えた琉球競馬」(2012刊)は、そんな幻の琉球競馬の姿を追うドキュメンタリー。
王朝時代の馬の文化、馬場や競技の様子、華麗な走りで人々を魅了した戦前の名馬「ヒコーキ」と、その飼い主「ヨドリ与那嶺小」の足跡…それらを包む謎のベールを、一枚ずつ剥がしていく様はスリリングです。
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沖縄こどもの国では2013年に琉球競馬を復刻、今回が19回目となるそう。
また名馬ヒコーキは、2020年の芥川賞受賞小説「首里の馬」にも、重要なモチーフとして登場。
「消えた琉球競馬」が、おそらく競馬の復活や芥川賞小説の誕生にも一役かった事でしょう。
図版や写真も多く、心掴まれる労作です。
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