先日、那覇ではもう桜の開花が見られたそう。
このように本土とは気候風土が異なる沖縄では、子ども達の教科書も全国共通の物ではそぐわない場合があります。
こちら「沖縄の地理ものがたり」(1983刊)は、そこを踏まえて沖縄の学校の先生達が編んだ、沖縄ならではの社会科の副読本です。
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対象読者は小学生の中高学年、テーマは沖縄ならではの地理・歴史・産業・風俗など。
珊瑚礁や台風、首里の王朝文化、軽便鉄道や山原船・共同店。
パイン農家や糸満の漁師の暮らし、焼き物や芭蕉布に清明祭。
そして沖縄戦と米軍基地。
いずれも全国版の教科書だけでは学べない、重要な事柄です。
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記述スタイルは子どもの体験記のようにして工夫され、豊富なイラスト・写真も添えて丁寧に解説。
姉妹書に、動植物や気象天文などをテーマとする「沖縄の理科ものがたり」 もあり。
当時の先生達が抱いていた子ども達への愛情と情熱、そして沖縄への郷土愛に溢れる良書です。
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