沖縄の写真家・石川真生さん。
1953年生まれ、20歳で写真を始めて以来、沖縄に生きる”人間”を撮り続けています。
こちら「沖縄ソウル」(2002)は、真生さんが49歳の時の自叙伝。
黒人米兵・港湾労働者・自衛官、出稼ぎのフィリピン人女性達や大衆演劇一座などとの、濃厚な時間が綴られます。
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被写体となった男性達との恋愛や結婚・離婚の修羅場。
撮られた女性に無許可で写真集を出版した事によるトラブル。
自身の家族との葛藤や癌との闘い…など、良い事も悪い事も赤裸々に明かすその語り口は、奔放にして力強く、真っ直ぐです。
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もちろん、真生さんが撮った迫力ある写真も多く収録。
彼女が向き合ってきた人々の”生き様”がありありと焼き付けられ、矛盾や断絶もある沖縄社会のリアルな姿が浮かび上がります。
この後、国内外での展覧会や様々な賞の受賞など、大きく飛躍してゆく真生さんの、原点とも言える貴重な一冊です。
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