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沖縄・北谷竹細工にて編まれた竹籠、「銭ディール(ジンディール)」。
通常の籠に比べ、口が絞られているのが特徴です。
横から見ると口から胴へと膨らんで、また足へと絞られていく形が、優雅なカーブを描いています。
まるで北欧の家具を思わせるモダンなデザインですが、実は…
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実はこれ、”銭”の名の通り、昔の露店商が釣り銭を入れるのに用いた籠。
戦後沖縄で使われていたドル札は薄くて軽く、風が吹くとすぐ籠の外に飛ばされてしまいます。
その対策として、このように口を絞ったフォルムが考案されたそう。
まさに沖縄の歴史と暮らしが生んだ”用の美”です。
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底面は四角く、隅が尖らせてあるので、底が地面にべったり着く事はありません。
これは土の湿気で竹が腐らないよう、接地面を減らして通気を良くする工夫。
先人の知恵とセンスには、驚かされるばかりです。
ぜひお手にとって、その素晴らしさに触れてみてください。
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