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沖縄の写真家・山田實氏。
1918(大正7)年那覇生まれ、徴兵・シベリア抑留を経て帰沖し、写真店を開業。
自らもカメラを持ち、戦後の沖縄に暮らす人々を撮り続けました。
こちら「山田實が見た戦後沖縄」は、琉球新報の14ヶ月に渡る取材に応じ、自ら語ったライフストーリーをまとめた本です。
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戦前の華やかな那覇の記憶、東京の大学に入り感じた劣等感。
土木会社に就職し満州に転勤、そこで招集され関東軍の兵士となり、ソ連と開戦。
敗戦後の2年に渡る過酷なシベリア抑留体験は壮絶です。
そして米軍統治下の沖縄へ帰郷、写真店を経営しながら写真家の道へ。
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その後、濱家浩・木村伊兵衛・東松照明や、東郷青児・岡本太郎ら県外の写真家・画家達と交流、こちらも興味深いエピソードばかり。
米軍統治から日本復帰と世替わりする沖縄で、子どもや市井の人々に暖かい眼差しを向けた山田氏。
その穏やかな姿勢の背後にあった、激動の人生が浮かび上がります。
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