(続き→)こちら「サイパンの戦い」は、1944年6月からのサイパン戦の経緯と惨状を、詳細に解説した本。
凄惨な地上戦の写真は全て米軍による撮影で、生々しい戦闘の様子や住民の酷い遺体も。
後の沖縄戦では”避難民を助ける米兵”など演出された写真が多いのに比べ、まだ統制がゆるい印象を受けます。
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真珠湾攻撃の一報に、当時の日本人は喜び熱狂したそう。
後に沖縄が味わう地獄や、日本の存亡の危機を思えば、それが大きな過ちだっと言うのは安いでしょう。
しかし今、X(Twitter)に溢れる外国人への憎悪や政府に物申す人への嘲笑を見ると、戦争に喝采を叫ぶ機運が再び醸成されつつあるとさえ感じます。