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こちら「沖縄映画論」(2007年刊)は、明治学院大学で研究され、シンポジウムにて発表された、沖縄映画に関する論文集。
四方田犬彦氏・大嶺沙和氏を中心に、6名の著者が8遍の論を展開。
特に、私(店主)が敬愛する沖縄出身の映画監督、高嶺剛氏の作品が大きく取り上げられています。
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越川芳明氏は、「パラダイスビュー」から「夢幻琉球つるヘンリー」に至る高嶺監督の作品論を。
大嶺沙和氏は、高嶺剛監督と中江裕司監督という対照的な二人の作品の比較論を。
四方田犬彦氏は、高嶺作品「ウンタマギルー」を詳しく解題。
各論考から、高嶺作品が持つ独自の視点が浮き彫りに。
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終章では四方田氏ら著者に高嶺監督も交えての、ディスカッションの様子を収録。
高嶺監督のユーモアたっぷりの語りや、自作についての証言は貴重です。
映画論・表現論としてはもちろん、沖縄に対する日本のポジショナリティや眼差しの向け方について考えさせられる、切れ味鋭い評論集です。
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