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去る9月26日、琉球ガラスの名工・稲嶺盛吉さんが亡くなられたとの事。
稲嶺さんは1940年那覇生まれ、15歳でガラス職人の道へ。
流れるような気泡を活かした斬新な作品を生み出し、1994年に国の「卓越した技術者(現代の名工)」に選ばれた他、国内外で数多くの賞を受賞しました。
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焼け野原となった戦後まもない沖縄で、米軍人が捨てた飲料の廃瓶を再利用し、彼らの需要に応えるパンチボウルやガラスの造花などが作られ始め、泡の混入した琉球ガラスのスタイルが生まれます。
稲嶺さんはさらに独自の工夫を重ね、繊細かつダイナミックな作風を確立、琉球ガラスの第一人者に。
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作品集「炎」や「ほむらとわざ」では、その有機的な美しさを堪能できます。
また「稲嶺盛吉伝」は、稲嶺さんの生い立ちや作品創出の経緯、本人・家族・弟子達へのインタビューなどを収録。
美の追求も工房の経営も、苦労を重ねて歩まれたその人生が、戦後の沖縄の歴史と重なります。
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