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こちら「沖縄の芸術と文化」は、書名からは少し分かりづらいのですが、沖縄の新聞「沖縄タイムス」の一面下コラム「大弦小弦」をまとめた本。
1999年から2009年までに書かれた、543篇という大ボリューム!
著者は同紙記者の真久田巧氏。執筆開始時は記者歴20年、交代制で週1回を担当したそう。
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新聞のコラムとあって、時事的な事件や流行・活躍した人などを取り上げる一方、沖縄の伝統文化である工芸・芸能・料理や言葉などの話題も豊富。
多くない文字数で読者の心を掴み、起承転結をつける文章の技術はさすがです。
2004年に沖縄のバスケットボールの隆盛を期待するなど、先見の明も。
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後書きには、“どんな記事にも記者の主観や批評精神が生きている。そうでないと人間が書く意味がない”
“事実と向き合うとき、その人間の存在、生きてきた軌跡が問われる。コラムはその最たるものだ”…と。
ネットがデマや中傷で溢れる今、それらとは対極の心構えに、記者としての矜持を感じます。
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