こちら「島々清しゃ(しまじまかいしゃ)」(1993刊)は、奄美から八重山までのいわゆる琉球弧に並ぶ島々を一つづつ取り上げ、49人の執筆者が書いた63のコラムを集めた本。
取り上げる島は、奄美8・沖縄30・宮古8・八重山11の計57島を網羅しています。
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書き手は島の出身者や研究者・旅人まで様々で、仲里効・宮里千里・与那原恵・新城和博・池澤夏樹ら著名な作家の名も。
愛する島の風景や暮らし、個人的体験や島への想い…楽しく自由に語られたコラムが、読者の心に個性あふれる島々の風を届けてくれます。
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ただし30年前の本なので、今とは様子の異なる話も。
例えば古宇利島のコラムは、島の小中学校の先生が担当し、島と本島を結ぶフェリーの事を書いていますが、橋ができた現在は島の学校もフェリーも無くなりました。
変遷する時代の中で失われた、島の懐かしい景色の記録としても、貴重な一冊です。
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